本校は福岡県下で唯一「芸術科」を持つ公立高校です。本科は各学年1クラス編成で「美術専攻」と「書道専攻」に分かれています。
入学後、美術専攻生は美術部に、書道専攻生は書道部に必ず所属し、活発な活動を行います。
校舎内に入ると、玄関はもちろん階段・廊下・各室に芸術科で学んでいる生徒の作品が数多く飾られ、校舎全体がまるでひとつの美術館のようです。また、芸術棟には常設展示室もあります。



本科では、個性を大切にし、徹底した個別指導を行うと同時に、芸術に関する実力を高めるための集団指導を行います。普通教科と、美術および書道の専門教科・科目が開設され、教養と専門との調和のとれた生徒の育成を目指しています。

1、2年生には、基礎学力充実と向上のための「朝課外」があります。
3年生は自ら、勉強の計画・習慣をつける進学セミナーを行う事もあります。さらに希望する進路に応じて朝と放課後に課外を行っています。
1年次から専門の授業があり、3年次には自分の進路に応じて専門分野を選択でき、分野毎の部屋での作業となります。そのほか、科独自の芸術に関する様々な行事が実施されています。

美術専攻1年次に「美術全分野の基礎」、2年次からは共通専門科目以外に「油彩画」「日本画」「彫刻」「ビジュアルデザイン」「クラフトデザイン」の各専門分野を履修します。
※開設専門科目(共通 および 選択科目)
「美術概論」「美術史」「素描」「構成」「絵画」「映像メディア表現」「鑑賞研究」など

書道専攻「書道実技」を中心に、理論や歴史等を総合的に学習します。
※開設専門科目(共通 および 選択科目)
「基礎表現」「漢字の書」「仮名の書」「漢字仮名交じりの書」「篆刻」「応用表現」「実用の書」「書道概論」「刻字」など


同時に、普通教科として「国語」「数学」「地歴公民」「理科」「英語」「情報」「保健体育」「家庭科」の授業を履修します。3年次では幅広い進路希望に対応できるような学習内容となっています。
本科でこのようにして3年間で培われた力は、“将来への新たな夢”を実現することになるのです。

油彩画
デッサンを重ねた上で、キャンバスに油絵の具を専用の油で溶かし、細かい描き込みを重ねていきます。約1ヶ月半ほどで完成します。
日本画
丹念な下書きの上で、膠(にかわ)や岩絵の具など昔から使われている材料を使用し、およそ三ヶ月半で作品を描き上げます。
彫刻
2年次の初めに基本である頭部・人体を作ります。2年の終わり頃から何を作るか自分で考え各自で計画を立てて、作品を制作していきます。
デザイン(グラフィックデザイン)
B1サイズの作品制作を主に活動します。パソコンを使用するなど、幅広い画材の使用によりさまざまな表現を可能にします。
クラフトデザイン(染色工芸)
蝋(ろう)と染料を交互に布に置いて絵を完成させます。下絵は充分に考え、構成などは何度も練りなおします。染めの作業は完成まで1~2週間ほどです。
クラフトデザイン(金属工芸)
基本形である球をつくり、初めから作品制作に取り組みます。銅板を叩いて形をつくり、溶接などの作業を経て、作品を完成させます。

基礎表現
漢字の楷書・行書の表現方法を学びます。
漢字の書
漢字は中国で生まれ、篆書・隷書・草書行書・楷書の順で完成しました。授業では各書体の表現方法を学びます。
仮名の書
仮名は平安時代の中期11世紀後半に現在の「平仮名」が完成しました。また古今集が編集され、多くの古筆が生まれました。授業では、仮名の基本から古筆の臨書、和歌一首を半切に書く大字仮名を3年間で学びます。
篆刻
印材と印刀を使って篆書で自分の姓名・名前を12種類制作します。
また、6~4cmの印材に自分の好きな漢字の名句を制作します。
実用の書
小筆を使用し、写経・中国の唐の四大書家の細楷を2年間で制作します。
刻字
大きさ「30cm×100cm×3cm」の板に自分の好きな名句をノミと木槌で制作します。
漢字仮名交じりの書
自分の好きな詩・俳句・短歌等を画仙紙に表現します。
書道概論
中国・日本の書道歴史を学び、1つのテーマを決めて小論文を書きます。